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驅逐飛行兵の部隊編成を解説します。

  →伍 destruadanoy, crew
  →分隊 avianoy, team
  →小隊 flugar, flight
  →中隊 skuadron, squadron
  →聯隊 regiment, group  

★★驅逐飛行兵編成★★

飛行兵は騎兵聯隊の編成をもとにしています。飛行兵聯隊(flugilar,wing)は6箇の飛行中隊(aviadar,flight)と1箇根拠地(aerbaz,airbase)より成り、飛行大隊(skadron,squadron)は臨時に編成するのみで通常はなく、必要に応じて聯隊附佐官ないし先任中隊長が数箇中隊を臨時に大隊として指揮します。平時は聯隊ごとに駐屯地にまとまっていますが、戦時には中隊単位で小飛行場に分散待機し、戦況に応じて転々と移動します。飛行中隊は小規模な飛行場管理部門(發著場小隊 aerey)を編成内に持っています。聯隊の陣營掛は本格的な飛行場(根拠地 aerbaz,airbase)を運営管理します。以下の説明では、他兵科の編成と重複するところは省略してあります。寫眞→ 中隊の觀兵隊形(飛行第1聯隊)
編成例:

聯隊本部(指揮班)驅逐機158、豫備驅逐機7
    第1中隊本部(指揮班)驅逐機26、豫備驅逐機1
      第1小隊(指揮班)驅逐機8
        第1分隊(驅逐機2)
        第2分隊(同上)
        第3分隊(同上)
        整備分隊
      第2小隊
      第3小隊
      發著場小隊(給養掛、兵器掛、小行李)
    第2中隊
    第3中隊
    第4中隊
    第5中隊
    第6中隊
  根拠地陣營(指揮班、經理班、器材廠、軍醫班、宗務班、大行李、土工班)


☆驅逐機伍(5名)destruadanoy, destroyer crew(驅逐機1、小形整備車1) → top

 驅逐機: 操縦手(伍長または上等兵)
機工手(上等兵)、機工卒(一等卒)、電工卒、銃工卒、馭卒(輜重輸卒)
[車輛]
小型整備車 → top

☆ 驅逐伍の兵員構成(5名)は、以下のとおりです。

《操縦手》pilot, pilot (飛行兵伍長または飛行兵上等兵、飛行學校飛行機操縦術練習所操縦術修了者) 操縦手は下士以上となっていますが、操縦訓練を受けた上等兵は下士勤務者として扱われます。驅逐機は空中戦闘による敵機掃討が主任務なので、機体が小型軽量です。火力は機關銃と軽量爆弾ていどですが、飛行速度・運動性能が良く、上空から敵機の背後に回り込み、機銃掃射を浴びせて素早く離脱するという戦法をとります。 → top

《機工手》ashistant mekanist, assistant mechanics(上等兵相當兵器部員、飛行學校飛行機整備術練習所機工術修了者)機付整備兵です。飛行中に故障が起こらないように機体手入を怠りません。操縦手とは兄弟のように仲良く、息がぴったり合っています。 → top

《機工卒》(飛行兵一等卒、機工術修業者) 機工手の助手です。 → top

《電工卒》(飛行兵一等卒、電工術修業者) 電氣系統の整備をします。これには空中電氣信號器も含まれます。 → top

《銃工卒》(飛行兵一等卒、銃工術修業者) 驅逐機に装備してある機關銃と爆彈の整備をします。彈藥装填、銃身の分解掃除、爆彈架の作動確認、照準装置の調整などをしますが、手に負えない故障は中隊の銃工手や銃工長が工場で修理しなければなりません。 → top

《馭卒》(輜重輸卒) 小型整備車の運転と、工具・補給品の積み卸しをします。繁忙時には整備の手伝をします。レミニア空軍の特徴は、全ての職種が飛行兵の中に包括されているのではなく、他兵科兵種の兵が必要に応じて編成内に組み込まれ、諸兵連合体となっている点にあります。空軍として独立する方向にはいかず、あくまで陸軍の一兵科として編成されているところが、奇妙に保守的です。 → top


☆飛行分隊(16名)aerfingranoy, air finger team(驅逐機2、小型整備車3) → top

 第1驅逐機: 操縦手兼分隊長(伍長)
 第2驅逐機: 操縦手兼分隊長補佐(上等兵)
發動機掛: 機工手(兵器部員)
機體掛: 機工手2(同)、機工卒2、電工卒2、銃工卒2、馭卒3(輜重輸卒)
[車輛]
小型整備車3
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《分隊長》pilot kap, leading pilot(飛行兵伍長、飛行學校下士候補生中隊下士教程修了) 第1驅逐機を操縦し、敵機を攻撃します。最低2年間の操縦勤務経験があります。 → top

《分隊長補佐》pilot, pilot(飛行兵上等兵、飛行學校飛行機操縦術練習所操縦術修了者) 第2驅逐機を操縦し、第1驅逐機の攻撃を援護します。最低1年間の操縦勤務経験があります。 → top

《發動機掛機工手》, assistant engine mechanics(上等兵相當兵器部員、飛行學校飛行機整備術練習所機工術修了者) 驅逐機2機の發動機(エンジン)整備をします。このレベルで分解整備が可能です。分隊の整備を指揮します。 → top


☆ 小隊(72名:驅逐機8、中型自働貨車、中型整備車、小型整備車9、小型乗用自働車、側車付二輪自働車、二輪自働車)aermanoy, air hands  → top

【指揮班】(6名)
 第7驅逐機: 小隊長兼操縦手(中尉・少尉・少尉補、准尉のいずれか)
 第8驅逐機: 小隊付兼操縦手(軍曹)
傳令卒、小隊長馬卒、小隊長從卒
[車輛]
小型乗用車(小隊長用)、側車付二輪自働車(同)、二輪自働車(傳令用)

【整備分隊】(18名)
分隊長: 三等機工長(兵器部員)
機體掛: 機工手3(同)、機工卒3
發動機掛: 機工手(兵器部員)
電氣掛: 電工手(兵器部員)、電工卒
武器掛: 銃工手(兵器部員)、銃工卒3 寫眞 → 試作搭載砲
馭卒5(輜重輸卒)、馭卒助手(輜重助卒:自働貨車用)
[車輛]
中型整備車、小型整備車3、中型自働貨車

【飛行分隊】(48名)
第1〜6驅逐機

第1分隊  第2分隊  第3分隊 

《小隊長》pilot leutenant, lieutenant pilot(飛行兵中尉・少尉・准尉・少尉補のいづれか) 最低1年間の操縦勤務経験があります。技倆では、新米少尉は部下の下士操縦手より劣る場合が多く、中尉になって、やっと使い物になってきます。しかし下士から累進してきた准尉は豊富な経験の持ち主なので、信頼されます。また豫備役応召の少尉補は民間で職業操縦手として経験を積んでいる者が多く、中には曲芸飛行士なども混じっていて、華麗な戦枝を披露して、空中サーカス小隊の異名をとります。 → top

《小隊付》pilot serghent, sergeant pilot(飛行兵軍曹) 小隊長の補佐役です。小隊長事故の時は、代わって小隊の指揮を執ります。最低3年間の操縦勤務経験があります。空中では各機に細かく指示を出して、編隊を組立てます。また戰闘全般に亘って戦果や損害の記録を取り、救難の手配をします。従って戰闘中は編隊の最上部に位置して全般の監視を怠らず、また敵機の接近を警戒し、逸早く小隊列機に警報を発します。自らの戦果を挙げる余裕がないので、あまり功績になりませんが、戰闘操縦手が一度は経験しなければならないポストです。 → top


☆ 中隊(344名、26驅逐機、1豫備駆逐機)flugar, flight → top

【中隊本部】(125名)
 第25驅逐機: 中隊長兼操縦手(大尉)
  傳令卒、馬卒、從卒

《指揮班》(33名)
 第26驅逐機: 指揮班長兼操縦手(特務曹長)
  傳令卒、馬卒、從卒
發著掛(曹長)
  發著誘導手2(上等兵)、喇叭手(上等兵)、傳令卒、笛手
信號長(伍長)
  信號手、信號卒3
  暗號手、暗號卒2
  傳鳩卒
斥候手(上等兵)、斥候卒2
對空機關銃長兼觀測手(上等兵)、射手(上等兵)、装填手、彈藥手兼操縦手、彈藥手兼信號手、彈藥車馭者
軍犬卒、馭卒(輜重輸卒)
[車輛]
小型乗用車2(中隊長・指揮班長用)、側車付二輪自働車2(同)、自働二輪車3(傳令用)、中型乗用車(指揮班用)、信號車(信號班用)、輕装甲偵察車(斥候用)、自走對空聯装重機關銃、同彈藥車、小型自働貨車(軍犬用)
[航空機]
 第1豫備驅逐機

【發著場小隊】aerey(91名)

《指揮班》(6名)
  小隊長(准尉)、傳令卒、馬卒、從卒
信號卒、看護手(軍醫部員)
[車輛]
小型乗用車(小隊長用)、側車付二輪自働車2(小隊長・看護手用)、二輪自働車(傳令用)

《給養掛》(8名)
給養掛(曹長)、傳令卒
縫工卒、靴工卒
炊事手、炊事卒、馭卒(輜重輸卒)、同助手(輜重助卒)
[車輛]
二輪自働車(傳令用)、中型自働貨車(被服材料・工具用)、炊事車

《兵器掛》(56名)
二等機工長(兵器部員)、傳令卒
機體班: 三等機工長(同)、機工手(同)、機工卒2
發動機班: 三等機工長(兵器部員)、機工手(同)、機工卒2
電氣班: 三等電工長(兵器部員)、電工手(同)、電工卒2
工作班: 三等鍛工長(兵器部員)、鍛工手(同)、鍛工卒2
     木工手(兵器部員)、木工卒
     鞍工手(兵器部員)、鞍工卒
補機班: 機工手(兵器部員)、機工卒
壓縮機班: 電工手(兵器部員)、電工卒
自働車輛班: 機工手(兵器部員)、機工卒
飛行場器材班: 機工手(兵器部員)、機工卒
倉庫班: 機工手(兵器部員)、機工卒
彈藥班: 三等火工長(兵器部員)、火工手、火工卒2
馭卒20
[車輛]
二輪自働車(傳令用)、中型工作車10

 《小行李》(21名)
輜重兵上等兵、輜重兵一等卒4、輜重輸卒16
[車輛]
二輪自働車5(輜重監視用)、小型自働貨車16

【小隊】(216名)
第1〜24驅逐機
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 
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《中隊長》aviadar chef, flight leader (飛行兵大尉)
24機編隊を指揮して、敵機を驅逐します。2箇以上の中隊が共に行動する時は、先任中隊長が臨時大隊長として指揮をとります。ただし大隊本部はありません。

《斥候手》skolt, scout(飛行兵上等兵、歩兵學校輕歩兵練習所斥候術修了者)
地上行軍時(地上勤務隊の移動)に側面・後方の偵察を行い、敵の伏兵を発見して、これを本隊に通報します。發著場開設後は場内外の警備を担任します。寫眞→ 中隊の行軍隊形(2箇小隊・中隊本部にて編成の例、飛行第2聯隊)  → top


☆聯隊(2,285名)flugilar, wing

【聯隊本部】(221名;158驅逐機、豫備驅逐機7) → top

 第157驅逐機: 聯隊長(大佐)、傳令卒、馬卒、從卒

 《指揮班》(42名)
 第158驅逐機: 副官(大尉)、傳令卒、馬卒、從卒
發著掛(少佐)、傳令卒、馬卒、從卒
  助手(軍曹)、誘導手(上等兵)、傳令卒
氣象掛(大尉)、傳令卒、馬卒、從卒
  助手(軍曹)、傳令卒
書記2(曹長)、喇叭長(軍曹)、喇叭手(上等兵)、笛手
斥候長(軍曹)、斥候手(上等兵)、斥候卒
信號長(軍曹)、信號手(上等兵)
  暗号手(上等兵)、暗號卒2
  信號手(上等兵)、信號卒4
  電話手(上等兵)、信號卒4
  傳鳩手(上等兵)、傳鳩卒
軍犬手(上等兵)、軍犬卒
[車輛]
小型乗用車3(聯隊長・副官・發著掛用)、側車付二輪自働車3(同)、自働二輪車4(傳令用)、中型乗用車2(指揮班用)、輕装甲偵察車(斥候用)、信號車、小型自働貨車2(傳鳩・軍犬用)、中型自働貨車(電話器材用)
[航空機]
 第7豫備驅逐機

【根拠地陣營】aerbaz,airbase(175名) → top

陣營掛将校(中佐)、傳令卒、馬卒、從卒
[車輛]
小型乗用車(陣營掛用)、側車付二輪自働車(同)、二輪自働車(傳令用)

 《經理班》(17名)
一等主計(經理部員)、傳令卒、馬卒、從卒
二等計手(經理部員)、傳令卒
二等縫工長(經理部員)、縫工手(同)、縫工卒
三等靴工長(經理部員)、靴工手(同)、靴工卒
二等炊事長(經理部員)、炊事手(同)、炊事卒、炊事車馭卒(輜重輸卒)、同助手(輜重助卒)
[車輛]
小型乗用車(主計用)、側車付二輪自働車(同)、二輪自働車2(傳令用)、縫工車、靴工車、炊事車

 《器材廠》(93名)
兵器掛(大尉)、傳令卒、馬卒、従卒
上等工長(兵器部員)、傳令卒、馬卒、従卒
一等機工長(兵器部員)、傳令卒
機體班: 二等機工長(兵器部員)、機工手(同)、機工卒4
發動機班:二等機工長(兵器部員)、機工手(同)、機工卒4
電氣班: 二等電工長(兵器部員)、電工手(同)、電工卒4
信號器班:三等電工長(兵器部員)、電工手(同)、電工卒
工作班: 二等鍛工長(兵器部員)、鍛工手(同)、鍛工卒4
     三等木工長(兵器部員)、木工手(同)、木工卒
火器班: 二等銃工長(兵器部員)、銃工手(同)、銃工卒4
彈藥班: 二等火工長(兵器部員)、火工手(同)、火工卒
照準器班:三等鞍工長(兵器部員)、鞍工手(同)、鞍工卒4
補機班: 機工手(兵器部員)、機工卒
壓縮機班: 電工手(兵器部員)、電工卒
自働車輛班: 機工手(兵器部員)、機工卒
飛行場器材班: 機工手(兵器部員)、機工卒
倉庫貯油班: 機工手(兵器部員)、機工卒
馭卒28
[車輛]
小型乗用車2(兵器掛・上等工長用)、側車付二輪自働車2(同)、二輪自働車3(傳令用)、工作車14、器材車14

 《軍醫班》(31名)
一等軍醫(軍醫部員)、看護卒、馬卒、従卒
二等看護長(軍醫部員)、看護手、看護卒
  看護手(軍醫部員)、看護卒4、擔架卒16
三等磨工長(藥劑部員)、磨工手(同)、磨工卒
[車輛]
小型乗用車(軍醫用)、側車付二輪自働車6(軍醫・看護用)、二輪自働車2(傳令用)、擔架車8、中型自働貨車(衛生材料用)

《宗務班》(6名)
輔祭長(宗務部員)、傳令卒、馬卒、從卒
従者(宗務部員)、聖歌手(同)
[車輛]
中型乗用車(輔祭長用)、側車付二輪自働車(同)、二輪自働車(傳令用)

 《大行李》(21名)
輜重兵上等兵、輜重兵一等卒4、輜重輸卒16
[車輛]
二輪自働車5(輜重監視用)、中型自働貨車8

 《土工班》(3名)
土工長(軍曹)、土工手2(上等兵)
[車輛]
中型自働貨車

【中隊】(2,064名)
第1〜156驅逐機 → top
第1中隊 中隊長  指揮班長  豫備 
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 
第2中隊 中隊長  指揮班長  豫備 
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 
第3中隊 中隊長  指揮班長  豫備 
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 
第4中隊 中隊長  指揮班長  豫備 
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 
第5中隊 中隊長  指揮班長  豫備 
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 
第6中隊 中隊長  指揮班長  豫備 
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 


《聯隊長》flugilar chef, wing leader(飛行兵大佐)
驅逐機6箇中隊を指揮します。自分の機に乗って出撃することもありますが、たいていは根拠地で指揮をとります。どの中隊を何時どこに振り向けるか、發著場の選択や戦術の研究、将校人事など、こまごました隊務をこなします。寫眞→ 聯隊の地上觀兵隊形(飛行第7聯隊)
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